- 2017.04.27 Thursday
大きな街の小さなカフェ〜第一章
第一章 旅行会社を起業したい!→家賃対策としてカフェもやろう。
転職を繰り返す夫、ユートピアはどこにも無く…独立を決意
さて、まずはカフェを出すに至った経緯をお話しますね。
私は中学時代に「印度放浪」に衝撃をうけ、いつか一人で世界を放浪したいと思っていました。その夢はようやく20代後半に叶い、同じようにふらふらと自転車で旅していた日本人の男と出会い、結婚、東京にて定住生活が始まりました。
夫は測量会社に再就職、私はテキスタイル図案を描く在宅ワークを見つけ、それぞれがそれなりに再出発できたかのようでした。
しかし、夫は高い理想を追う人でした。「自分の本当にやりたい事をやって成功する!」夢を実現すべく、長男が産まれた後に旅行会社に転職、長女が産まれた後には更に別の旅行会社に転職、その旅行会社は1年程で潰れ、親会社に吸収されました。
クビにはならなかったものの、年収は下がり、ボーナス無し、退職金無し、と就労条件は悪くなり、夫の不満は解消されぬまま。やがて、ネクタイを締めるのが面倒くさいと言い始めました。
でた! ネクタイを締めるのが面倒くさい。
これは、夫が会社を辞めたがっているサイン…
一方、私。在宅で絵を描くお仕事は、好きでしたが全く儲かりませんでした。
ただ、子育てと両立しやすい働き方でした。
自分のペースで仕事を進められ、子どもが急病でもすぐに保育園にお迎えに行けます。
子どもが小さいうちは、この仕事を細々と続けながら子育て優先で暮らそう。
子どもが大きくなったら、もっと収入の見込める仕事に変わろう。
そんな計画でした。
ただ夫がこんな調子ですので、経済については私もどうにかしなくちゃいかん、と焦って就職活動をした事もあります。しかしながら、幼児を抱えた私は面接でことごとく落ちました。
「知ってると思うけど、この業界は土日休みと条件に書いてあっても本当は違うから」
「木舟さんくらいのスキルの人、来てほしいけどお子さんがまだ小さいよね」
そんな中、東日本大震災が発生。在宅ワークの仕事が途絶えてしまいました。
どうしよう…私も行き詰まりました。
さて行き詰まり第一号の夫、現状打開すべく独立開業を思いついたようです。
「練馬でやるよ! 若いファミリー向けの海外旅行を売る旅行会社をやるよ」
…は? ネットで航空券もホテルも個人が予約できる時代に、旅行会社、やるの???
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